MBA留学

MBAではTOEFL、GMATレベルの英語じゃ通用しない?

大学から合格通知をもらい、ようやく受験期間を終えて入学したものの、実際のMBAの授業を受けてみて一番驚愕したことは、全く授業の英語スピードについていけなかったことです。改めて、受験のためにやってきたTOEFLやGMATと実際のMBAは全然違うのだと痛感した次第です。私は、主に下記3つの場面で苦労したので順にご紹介します。

まず1つ目は、授業において先生の言っていることが速すぎてほとんど理解できなかったことです。1講義あたり3時間近くの授業になるため、ただでさえもリスニング力が低い私にとっては脳の処理容量が常にオーバー状態でした。長時間であるため最初のうちは集中力も最後まで持続することができませんでした。

2つ目は、一緒に授業を受けている生徒たちの発言スピードが先生以上に速く、また各々の訛りも強いため、全く理解することができなかったことです。特にMBAでは、授業の中での発言が求められます。生徒の質疑がご理解できないと、どんどん授業の流れから取り残されていってしまうのです。私が質問しようと思ったことを、他の生徒に先に質問され、その後に重ねて質問が繰り広げられると、トピックに対して深掘りされた内容をキャッチアップできていないため、ちんぷんかんぷんになることが日常茶飯事でした。

*後に、リスニングできるようになってくると、他の生徒もただ話しているだけで大したことは言ってなかったんだなぁと理解できるのですが、当初は面食らっていました。

3つ目は、授業中に先生に突然指名される時です。これが何よりもの恐怖!!TOEFLのスピーキングなんぞ比較になりません。自主的に生徒が手を挙げて発言するスタイルの先生であればまだいいのですが、そうではなく突如ランダムに指名してくる先生もいるわけです。最悪なのが前述のように、授業の流れをロストしている状態で指された時です。もうこの世の終わりです笑。

私は何度か恐ろしい経験をしましたが、史上最悪だったのは統計学での授業でした。まだ入学して1ヶ月も経たないうちの授業だったと思います。この日はまさに途中からちんぷんかんぷん状態で、もはやこの授業内に理解することは諦めてノート取りに注力していました。そして、もうすぐ授業終了だぁと気を抜いた瞬間でした。。。先生が「じゃこの最後の部分を答えてもらったら今日の授業を終わりましょう〜」といって、見事に私を指名してきたのです。周りのみんなも、「よっしゃ~頼むぞ〜」とか、「よっしゃ~これで終わりだ〜」という雰囲気で私の方を見てきました。忘れもしませんが、血の気が一気に引いていき、頭の中が真っ白になって私はフリーズしてしまいました。。。

その様子を見て察してくれた先生が慌ててフォローしてくれ、すぐに次の生徒を当ててくれたのでした。この先も私があの経験を忘れることはないでしょう、というくらい苦い思い出です笑。

以上のように、実際のMBA生活ではTOEFLやGMATとはまた別次元での英語力が求められるということを今回はお伝えしたかったのです。TOEFLやGMATはあくまでも英語力や論理力など基準を図るためのツールでしかないということ。目標スコアを達成→合格した時点で、一旦はその自己成長を存分に褒め称えると共に、入学時にはその栄光は忘れるべきなのだと思います。MBAに行ってからは、また新たな挑戦が始まるという意気込みで臨むことが大切だと感じました。

しかし、決して間違っていただきたくないのですが、TOEFL、GMATが全くMBAに役に立たないということではありません。むしろその逆で、TOEFLやGMATはMBAに入るための必要条件であると大学側は位置付けています。

MBAに入学してみて分かったのですが、クラスにはTOEFL100点、GMAT700点以上の同級生がゴロゴロいます。特に、インドや中国の人々は、同じ国内での激しい競争があります。

例えば、ダイバーシティの観点から同じ大学に中国人100人、インド人100人を入れるわけにはいかないため、中国10人、インド人10人以内というように、ある程度の枠を大学側は設けます。そうすると、人口の多いこれらの国では激しい椅子取り合戦が繰り広げられることになるのです。その競争レベルは非常に高く、彼らのTOEFLやGMATのスコアは必然的に高いものになるわけです。

そう思うと、日本人はMBA希望者の母数が比較的低い分、どの大学からも重宝されがちであり、スコアもインド人とかよりは低くても入学できてしまうのかもしれません。非常に恵まれていると感じました。

少し話はそれましたが、結局TOEFLやGMATのスコアをある程度満たしていないとMBAの授業にはついてこられないよ!という大学側のメッセージと受け止めていただければよいのではないかと思います。

また、最後に私からの一番重要なメッセージになりますが、多少大学が求めるスコア基準を満たしていなくても卒業できないのか?というと、私はそうは思いません。現に、私は大学側が求める基準にTOEFL、GMAT共に達していませんでしたが、入学できましたし、卒業もすることが出来ました。もちろん道中ではとんでもない困難や窮地に立たされもしましたが、結論、入学してしまえばこっちのもんだということです。入ってからのことは、入学してから悩み、苦しみ、乗り越え、チャレンジしていけばよいのです。

むしろ人間は厳しい環境の中じゃないと成長できないと思っています。厳しい環境であればあるほど、その分自分でも信じられないくらいの成長が実現されるものです。私はそうやって常にギリギリのステージに乗ることで成長してきたという自負がありますし、こんな私にできたのですから、他の誰だってMBAは実現できると心の底から信じています。最後まで諦めずにやり続ければ絶対に夢や目標は叶います。以上、本日の記事でした。