社費選考

MBA社費留学、予備校に行くべき?

海外MBAを目指している人から、このような質問をよく受けることがあります。私のブログは、純ドメ(海外留学経験なし)、低学歴、英語苦手の方を対象に書いております。その前提を踏まえた上での私の結論は、「悩まずさっさと予備校に行くべき!」です。

〇予備校に行くメリット

・勉強方法を教えてくれる=スコアアップへの近道

・出題問題が体系的に分析されている

・解法パターンやスキル、ノウハウを提供してくれる

・研究された参考書を提供してくれる

・同じ志を持つ他の生徒から刺激を受ける

・課題が出るため勉強のペースが掴みやすい

その理由として、ざっと思いつくだけでも、これだけのメリットが挙げられます。帰国子女の人、高学歴の人、勉強が得意な人なら予備校は必要ないかもしれませんが、私のようにいずれの項目にも当てはまらない人は、すぐに行くべきだと思います。私も「TOEFLって一体どんな試験?」という状態から勉強を始めましたが、当時は何をどうやって勉強していったらよいのか全く分からない状態でした。ましてや、本業の仕事をしながらの受験となると、あれこれリサーチする時間も多くは割けないですよね。ある程度リサーチすることは重要なのですが、私のような属性で予備校に行くべきか?という問いに対しては、これまで何千人の留学支援をして経験、ノウハウを蓄積している予備校に頼るべきであると確信しています。

〇予備校に行くデメリット

・とにかく費用が高い

ダントツのデメリットは、まぁ費用が高いこと。大学受験のようにたくさんの予備校があるわけではないため、それほど競争原理が働いていない市場だと思っています。そして、MBAを目指すほとんどが社会人であるため、比較的お金を持っている人がターゲットであることも単価が高い一因だと思います。ちなみに、私は新車3台分以上が買える額を投資したと思います。。

以上が比較ポイントです。私のような属性の人間にとっては、予備校に行くことを例えるなら高速道路にのる感じでしょうか。もちろん、一般道路でも目的地に行くことはできますが無料である分、相応の時間と労力を費やすことになります。高速道路はお金がかかりますが、目的地までに信号がなく所用時間の短縮が見込まれます。

特にTOEFLはReading、Listening、Writing、Speakingの4つのセクションから構成されており、全体でバランスよくスコアを取っていかないと高得点、ましてや100点以上のスコアは望めません。自分の強み弱みを理解した上での勉強戦略が欠かせなくなります。さらに、MBA合格を勝ち取るためには、TOEFLだけに時間を取られているわけにはいきません。TOEFLの他にもさらに難易度が高いGMATの対策、エッセイや推薦状など英語での出願書類の準備も進めなければなりません。いかに早くTOEFLの目標スコアを獲得できるかどうかで、有利に受験を進められるかどうかが決まってきます。

デメリットに記載した費用がかかるという点について、「予備校に行くお金がない人はどうすればいいのですか?」という声が聞こえてきそうですが、結論はシンプルで「予備校に行かないで自力で頑張ってください!」です。冷たいようですが、スピード感を失うというリスクを負って置かれた現状で全力を尽くすのみです。

ただし、私が一つだけ疑問を呈しておきたいのは、「本当に予備校に投資するお金が全くないのですか?」ということです。「お金はあるけど、そんなに高額な費用を予備校に投資するのはなぁ」という考えがよぎっているだけなのではないかと推察します。私も最初はそうでした。。しかし、本気で海外MBAを実現したいのであれば安いものだと思います。浪費ではなく将来の自分へ、自分が実現したい目標への投資であると私は捉えています。今でも予備校に投資した決断に全くの後悔はありません。

本当に予備校に使えるお金が1円もないという方は、お金を投資できない分、本やネットの勉強法に関するリサーチによって自分に合った勉強方法を追求するのもありだと思います。予備校に行けないからゲームオーバーってことではないので絶対に誤解しないでくださいね。手間と時間がかかるという意味であって、私は要領が悪いタイプだったのと、仕事が忙しく働きながらの勉強であったため早々に自己流で勉強するという選択肢を除外しました。また、講座内容によっては、「教育訓練給付制度」が活用できるものもあったりするのでサーチしてみましょう。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html

最後に、絶対誤解してほしくないのが、予備校で授業を受けたら自然とスコアが上がるというものではないということです。予備校に行くと、とても勉強した気分になりますが大きな間違いです。授業を受けてる間にみるみる英語力が上がっているわけではありません。むしろ、帰宅してから、もしくは次週の授業までの間にどれだけ自分で勉強ができたかが英語力を上げるポイントになります。私もそうでしたが、分かっているつもりでいても、予備校に行き出すとついつい忘れてしまいがちな視点ですので気を付けましょう。

あと全ての予備校の口座が言い訳ではないですし、講座内容や先生によってもピンからキリまでありますのでご注意ください。自分に合った予備校、先生選びは大切になります。私の経験を踏まえた、同じような属性の方々へのお薦めはまた別の機会にアップさせていただくとして、各予備校のセールスを丸呑みする必要は全くありません。彼らにとってはいい鴨かもしれませんが、我々受験生にとっては1円も無駄にしたくない投資資金です。卒業生や先輩経験者の声、ネットの口コミなども参考にしながら必要な講座の取捨選択をしていきましょう。

ABOUT ME
ahitoworld
一部上場企業に勤めるサラリーマン。オランダのErasmus UniversityにてMBA(経営学修士)を取得。TOEFL19点という絶望的な英語力からスタートしたものの、社費留学の資格、MBA受験合格、MBA卒業をクリアして長年の夢を実現。微力ながらも、これから海外留学を目指す人、英語力がないけれど海外MBAを目指したい人の後押しができればと思い、これまで自分が夢を実現するまでに経験してきたことやノウハウ、失敗例などをお伝えするためにブログ開設。